PADPARADSCHA SAPPHIRE

パパラチアサファイアについて

 

¶ 目次

 

1. パパラチアサファイアとは


2. パパラチアサファイアの色
 

3. パパラチアサファイアの評価
 

カラー編

カラット(重量)編

カット編

クラリティ編

加熱/非加熱
 

4. パパラチアサファイアの探し方
 

5. 名前の由来
 

6. パパラチアサファイアの産地
 

7. パパラチアサファイアの基本情報



パパラチアサファイアとは  


古代より愛されてきた宝石、サファイア。鉱物名はコランダム。赤はルビー、それ以外の色はサファイアとなり、色を冠して〇〇サファイアと呼ばれます。
(例:青いサファイア→ブルーサファイア)
代表的なブルーを筆頭に、イエロー、グリーン、パープル、ピンク、ホワイト、そしてバイカラーやチェンジカラーまで。無い色は無いほど、カラーバリエーション豊富です。

中でも水面に浮かぶ睡蓮の花(ロータスフラワー)の色にたとえられるピンクとオレンジの中間色をもつサファイアに「パパラチア」の称号が与えられます。


その希少性と人気の高さらから、「幻の宝石」パライバトルマリン 、「宝石の王様」アレキサンドライト と並び、「サファイアの王」として、世界三大希少石の一つとも称されるレアストーンです。
 
【世界三大希少石】  
「宝石の王様」
「サファイアの王」
「幻の宝石」
アレキサンドライト
パパラチアサファイア
パライバトルマリン
 
パパラチアサファイアの色  


オレンジとピンクが交じり合ったカラーのみが、パパラチアとして認められます。

ピンクが強ければピンクサファイアでオレンジが強ければオレンジサファイアになりますので、色の表現としては、ピンキッシュ・オレンジ(桃色がかった橙色)からオレンジッシュ・ピンク(橙色がかった桃色)と形容されます。

様々な色調を呈するサファイアの中でも出現率が低く、パパラチアとして認定される範囲が非常に狭いため、探し出すことが困難なレアストーン。その色合いは、結晶中に混入した酸化クロムの絶妙な量と入り方とによるものと言われています。

 

パパラチアサファイアの評価
〜カラー編〜
 

パパラチアサファイアとして認められるのは、オレンジ〜ピンクの中間色を呈するサファイア。加熱、非加熱は問いません。

どちらのショップでも、独自基準で販売しているケースは少なく、国内海外問わずいずれかの鑑別機関でパパラチアサファイアと認定されたものを販売することが通例となっています。

とはいえ、各鑑別機関でパパラチアサファイアとして認定される色の範囲に統一基準はなく、ある鑑別機関でパパラチア認定されていても、別の鑑別機関では認定されないことが往々にしてあります。
 
〜鑑別機関による認定範囲の違い(例)〜
 【A鑑別機関の範囲】
 【B鑑別機関の範囲】
尚、範囲内の色に見えても、色帯やむらのあるルースは認定されないことがあります。
 
≪蛍光性と色の関連について≫
蛍光性が強いルースは、通常の光で見ても紫がかったピンクに見えます。
〜蛍光性の強いルース〜
 【通常ライト】
 【紫外線ライト】
 
鑑別機関では蛍光性は色の判定要素から除外され、紫外線の影響の無い環境で色を判別しますので、肉眼ではほとんどピンクに見えるルースがパパラチアサファイアとして認定されているケースもあります。
※ベリリウム拡散処理と呼ばれる表面の色合いを変化させる処理を施されているものは、パパラチアカラーのサファイアと呼ばれ、パパラチアサファイアではありません。
 

パパラチアサファイアの評価  
〜カラット(重量)編〜


色とともに最も価格に影響を与えるのは、大きさ(重さ)です。

重量はカラット(ct)単位で表され、大きくなるほど採掘量が少なくなるので、価格も高くなります。

 
パパラチアの場合、0.5ctを超えれば大粒と言ってもいいと思います。1ctを超えるものはかなり希少になります。
0.3ct
0.5ct
1.0ct

ちなみに通常、価格は、
ルースの単価=
カラットのあたりの価格(通称ガイ価格) × カラット数
で計算されます。

ガイ価格は重くなるほど高くなり、さらにカラット数を掛けるため、ルースの単価は重量に対して二次曲線的に上がっていきます。


 
パパラチアサファイアの評価
〜カット編〜


結晶構造は同じであっても、地中での成長過程や地表に出てからの浸食等により原石の形は様々。

採掘された原石は歩留まりを考慮しながら、最良と思われる形にカッティングされます。そのため、出来上がりの形にもそれぞれの個性があります。

カットの評価は、多少不均一でも重量や色ほど価格に反映されませんので、用途やこだわりに応じて参考にする感じでよろしいかと思います。
↓薄めのカッティング↓
中央が透けて見えますが、重量のわりに大きく見える利点があります。透け感はジュエリーに加工すると目立たなくなります。ペンダント向け。
↓厚めのカッティング↓
重量のわりに小さく見えますが、色のしっかりした深みのある色合いが楽しめます。リング用や、コレクターの方向け。
↓理想的なカッティング↓
均整がとれていて、深過ぎず浅過ぎず。実は理想的なカットのルースは希少です。

厚いカットのルースは、もっとカットすればキレイになるのにと思われるかもしれませんが、流通時の取引がカラット(重量)単位であるため、なるべく重量を残してカットするのだそうです。(以前聞いた話だと、スリランカではカットする人の報酬もカラット単位だそうです。)

 
パパラチアサファイアの評価  
〜クラリティ編〜


内側のインクルージョン、外側のキズ、共に無傷のものはほぼありません。すべてのルースに大なり小なり、なにかしらの自然の残した痕跡があります。

内包物については、輝きに影響しない範囲ではマイナスの対象にはなりません。

外側のキズは、後からつけられたキズでない限り、内側のクラックが外側まで出てきているもの、もしくはカッティングの際に取りきれなかった結晶の境目です。これらは自然の痕跡とはいえ、状態によってはマイナス評価の対象となります。
≪外側まで出ているクラック≫
裏面であればほとんど評価を下げることはありませんが、フェイス(表面)に出ているものは程度に応じてマイナスポイントになります。
≪取りきれなかった原石の境目≫
後キズに見えますが、違います。これ以上削ると大きく重量を落とす、もしくは形が維持できない場合に残ります。
エッジのものはそれほどではありませんが、フェイスのものは比較的大きく評価を下げます。

とはいえ、ルーペでじっくり見ない限り見つけられないようなものは、ある程度その石の個性として認めてあげてもいいと思います。

  パパラチアサファイアの評価  
〜加熱/非加熱〜

パパラチアに限らず、ほとんどのサファイアは採掘後に加熱工程を経ています。加熱することで、原石によっては色みを改良し、鮮やかさや透明度を向上させることが出来ます。外部の添加物無しでの加熱は、宝石のもつ本来の色を引き出す手法として、千年以上前から行われおり、一般的な手法として認められています。

ただし、加熱時に人為的に特定の元素を加えて表面に拡散させるなどの処理を施されたルースは処理石として扱われます。

一方で原石の時点で加熱処理の必要のないと判断されたルースはそのまま研磨され、非加熱ルースとして市場に出ます。非加熱ルースは加熱ルースと比べて圧倒的に流通量が少なく、一般的に高値で取引されます。
 

パパラチアサファイアの探し方
 

ご自身だけのパパラチアサファイアを探すうえで最も重要なのはやはり色。いずれかの鑑別機関でパパラチア認定されていることが前提となりますが、まずはピンク〜オレンジから好みの色をイメージ。

また、価格は大きさ(カラット)に大きく影響を受けるので、色と大きさの両面でサーチ開始です。

要望にマッチしたルースが見つかれば、あとはカットやクラリティの具合を見ていく感じで絞りこんでいけば、きっとすばらしい出会いに恵まれると思います!
 
 
名称の由来
 

パパラチアは、その微妙な色合いがハスの花に似ていることから、その名がつけられました。

「パパラチア(padparadscha)」は、サンスクリット語とシンハラ語の二つの単語、「パドマ(padma)」と「ラガ(raga)」が変形したものと言われています。

「パドマ」はハスの花の意味、「ラガ」は一語で色、魅力、欲 望、リズムという意味を合わせ持つ言葉です。

※外国人の発音をカタカナで表すと「パパラッチャ」に近く、鑑別機関も「パパラチャ」表記が多数ですが、日本語では「パパラチア」が言いやすく、表記も「パパラチア」のほうが一般的ですので、当サイトでは「パパラチア」で統一しております。

尚、「パパラチヤ」(最後が「ヤ」)は、「サファイア」(sapphire)を「サファイヤ」というのと同様、「Y」が無いので違う気がします。
 
 
パパラチアサファイアの産地
 

元々の産地は、語源が示す通り「インド洋の宝石」スリランカ。紀元前の頃から各種の宝石を産出した記録があるほど、古くからの宝石産地として知られています。



近年ではその主要産地がマダガスカルに移ってきています。マダガスカルは、スリランカに比べて9倍の面積があり、スリランカに匹敵もしくはそれを上回る宝石の島として注目されています。
そのほかにタンザニアやベトナムなども産地として挙げられます。
 
パパラチアサファイアの基本情報
 
 
和名
 藍玉(らんぎょく)
原産地
 スリランカ、マダガスカル、など
 ピンクとオレンジの中間
属性
 コランダム
硬度
 9
屈折率
 1.762〜1.770
比重
 4.00
石言葉
 一途な愛、信頼、運命的な恋

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